テレワークが普及するにつれ、家でできる仕事として「在宅ワーク」を探す人が増えています。
ちょっとしたお小遣い稼ぎに、育児や介護の合間に、収入アップのための副業として在宅ワークを考えている人は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、在宅ワークをしてみたいけど必要なものが分からない方に向けて準備すべき仕事環境をご案内していきます。
Contents
フリーランスとして在宅ワークを始める前に
まず副業や、フリーランスとしての目標月収額を決めましょう。
いきなり仕事環境以外のこと?と思われるかもしれません。
しかし、在宅ワークを始めるにあたって大事なのは、自分がいくら稼ぎたいかを明確にすることです。
目標金額が5万円未満であれば、「パソコン」と「インターネット環境」があれば最低限の仕事はできます。
その際の必要スキルは
- Microsoft Office Word(ワード), Excel(エクセル)
- タイピングスキル(指打ち可、ブラインドタッチ推奨)
- 基本的なパソコン操作(インターネット検索やEメールなど)
設備投資については、5万円以上を目標とする場合、ステップアップして将来的に本業くらいには稼げるようになりたい場合に順次整えていきましょう。

自分専用のパソコンを用意する
自宅の一部を作業場としオンライン上で仕事をする在宅ワーカーにとって、パソコンは相棒のような存在です。
相棒の能力次第では仕事のアウトプットが大きく変わってくるため適当なものを選ぶのはナンセンス。
高いものであればいいというわけではなく、自分の選ぶ仕事内容に適したパソコンが必要です。
データ入力、記事作成といった文字打ち込み型の仕事であれば3万円前後のパソコンで事足ります。
パソコンを動かすシステムには「Windows」と「macOS」があり、iPhone用アプリを開発、他の用途でアップル製品と連動させて使うなど特別な理由がない限りWindowsパソコンが無難です。
家族と共用のパソコン使うのは止めよう
アカウントを分ければいいのでは?と思うかもしれませんが、ウイルス感染によるデータ消失や流出、情報漏洩、作業時間の制限などの問題を回避するためには自分専用のパソコンが必要です。
デスクトップかノートパソコンかは自身の好みで。
腰を据えて作業に集中したい方はデスクトップ、自宅以外でも作業したい方はノートパソコンがおすすめ。
自分の働き方に合ったパソコンを選びましょう。
GmailやYahoo!メールで仕事専用のメールアドレス取得もしておきます。
セキュリティとバックアップ環境も忘れずに
在宅ワークをする際には、個人情報や機密性の高いデータを取り扱う場合もあります。
そのデータを守るためにセキュリティとバックアップ環境はかかせません。
インターネット経由のウイルス感染によるデータ消失や流出を防ぐために有料のセキュリティソフトの導入、パソコン本体が故障や不測の事態で使えなくなることも想定し外部記憶媒体にデータを保存(バックアップ)
作成途中のデータが消えて、一からなんて悲しすぎますからね。
バックアップ方法はUSBメモリといった物理的なものから、Google Driveなどのクラウドストレージ(インターネット上のデータ保管庫)を活用する方法があります。
もちろん、紛失やパスワード管理には細心の注意を!
インターネット環境を整える

オンライン上で仕事を行う在宅ワークにインターネット環境はかかせません。
インターネットにはモバイルWi-Fiルーターや、スマホをルーター代わりに使って接続する方法もありますが、安定して高速なインターネット接続ができる光回線(配線工事が必要)が望ましい。
お住いのタイプ(戸建てか集合住宅か)や今後の引っ越し予定に応じて決めましょう。
ノートパソコン使用時はカフェや図書館、コワーキングスペースなどネット環境が整備された場所の利用も考えられますが、移動の時間や、移動先での出費を考えると毎日の利用は難く
集中できる環境が自宅にあることが重要です。
ワークスペースを確保する
在宅ワークのための仕事部屋を作れるかどうかは住宅事情によってそれぞれ違うと思います。
しかし、食事用のテーブルをデスク代わりに使ったり、リビングの環境をそのまま使うといったことはおすすめできません。
在宅ワークをする上では「仕事をする場所」と「生活する場所」を区別し、オンとオフを切り替えることが大事。
お勤めの場合は、勤務場所や勤務時間が決まっているうえに、一緒に働く上司や同僚、お客さんの目があるので、自然と切り替えができるもの。
しかし、時間と場所が自由な在宅ワークでは自己管理ができないと悲惨です。
ダラダラとテレビや動画を見てしまう、仕事の合間に家事を優先させて仕事がまったく進んでない!なんてことは「あるある」です。
さぁ今日はやるぞ!と意志の力でなんとかしようとしても、自宅で仕事に向き合う習慣や環境ができていなければ、結局いつものペースに戻ってしまう。
そのため、仕事のための確立したスペースを作る、スペースの確保が難しい場合は折り畳みテーブルを出すなど、自分のなかで自動的にやる気スイッチが入るような工夫が必要です。
また、請け負った仕事には守秘義務があるため家族や他人に仕事の内容やデータを見られないためにも専用のワークスペースを設置しましょう。
どうしても家では集中できない!というときはノマドワークできるカフェやコワーキングスペースを利用するという選択肢もあります。
Wi-Fiや電源設備、OA機器、ドリンクが飲めたりと快適に作業をするための環境が用意されていて、ほかのリモートワーカーや起業家などと情報交換する機会も生まれるでしょう。
予算がある、気分転換に、仕事を集中して終わらせたいときなど、自分の働き方に応じて使い分けると能率アップにつながります。
作業時間を確保する
オンとオフの切り替えのためのワークスペースのように、作業時間を確保することも重要です。
在宅での仕事は時間が自由なため、家のことや別の用事を優先してしまったり、逆に家のことをほったらかしで仕事に熱中してしまうなど、どちらかがおろそかになりがち。
何時から何時の間は仕事をする、何分ごとに休憩をはさむなど、あらかじめ時間を決めて作業することでリズムが生まれ仕事の能率もあがっていきます。
ときとして納期内に仕事を完了させるのに、夜遅くまで作業することもあるでしょう。
いつも納期に追われ寝不足なんてことがないよう、長く続けるためにもスケジュールを立て時間になったらさっと切り上げるなど、メリハリある行動で健康管理にも気を付けたいですね。
在宅ワークに慣れてくれば、仕事の内容から大体の日数を割り出すこともできるようになり、スケジュール管理が楽になるでしょう。
まとめ
在宅ワークには、パソコンやインターネットなどの効率性をあげるための環境整備、オンとオフのメリハリをつけるための仕組みが必要です。
報酬の額に関わらず、仕事を請け負うということは結果に対して責任を負うということ、できなかったからといって誰かが尻ぬぐいしてくれることはありません。
最高のパフォーマンスを発揮し、信頼を勝ち得るためにもしっかり準備をしていきましょう!
コメントを残す